京都の夏は「りんりん」なのだ。

赤ちゃんから大人まで、
優しさに包まれたいすべての人のために。

 春から夏へ、季節は巡る。青葉がまぶしい5月、立夏を過ぎればいよいよ京都には恐ろしい夏が来る。京都の夏は、とにかく暑い。北、東、西の三方を山に囲まれた盆地であるから、街全体が蒸し暑い。思えば、古来より京都人は暑さをしのぐ努力をたくさんしてきた。ろうじには水を撒き、町家だって「表格子」「虫籠窓」でこもった熱を外へ出してきた。それでもなお、「暑おすなぁ」は京都の夏の挨拶。街ゆく人の表情も、みんな暑さで心がどんよりしている。そんな時季欠かせないもの、それが「りんりん」だ。

愛らしさだけではない、凄みは肌触り。

 八坂神社の石段下から西へとのびる四条通は、花街・祇園のど真ん中を走る。歌舞伎発祥の地とされる南座の、四条通を挟んだ北向いに建つ「井澤屋」は創業1865(慶応元)年の和装小物の老舗である。「りんりん」とは、ここ井澤屋のオリジナルガーゼのこと。赤ちゃん用の肌着から、ハンカチ、タオル、ホームウェアに至るまで。梅や桜を思わせる絵柄がたまらなく愛らしい。しかし、この絵柄が「りんりん」の醍醐味ではない。「りんりん」を用いた品はどれも、極上の肌触りなのだ。抜群の吸水性、放湿性を兼ね備えているふわふわのガーゼ。ひとたび触れれば、誰もがポワンと溢れるような優しさに包まれる。さらに、「りんりん」は一度洗ったあと、本領を発揮する。

洗えば驚愕。心ほぐれて真夏も笑顔に。

 

やわらかな凹凸のある「ジャカード織二重ガーゼ」は、洗うほどにふんわりと、ますます優しい肌触りに育っていく。これも「りんりん」ならではの魅力だ。普段使いのものだからこそ、美しさと快適さのどちらも大切にしたい、この心持ちがキューリである。 ステイホームが続き自宅で過ごす時間が増えた影響で、ホームウェアの人気が高まっているとか。いつまでも包まれていたくなるような「りんりん」の安心感は、今、何より幸せな時間を支えてくれる。心がほぐれて「暑おすなぁ」も笑顔で言えるようになる。京都の夏は「りんりん」なくして快適に過ごすことなど考えられない…。きっと、言い過ぎではない。


井澤屋
京都府京都市東山区四条通大和大路西入ル中之町211-2
075-525-0130
https://www.izawaya.co.jp/

・「りんりん」ガーゼハンカチ(ハンドタオル) 640円(税込)~

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